嘘解きレトリックのドラマが放送され、かなり話題になっています。
当然、人気ドラマであれば視聴率が気になるところですが、実際に噓解きレトリックはどれくらいあるのでしょうか。
嘘解きレトリックの過去のネタバレ考察はこちら
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2024年10月期のフジテレビ・月曜9時放送:嘘解きレトリックの視聴率は?
「嘘解きレトリック」は、『別冊花とゆめ』に2012年から2018年まで連載され、単行本は累計発行部数100万部を超えた人気コミックが原作です。
昭和初期の架空の街・九十九町を舞台に、貧乏な探偵の祝左右馬と「他人の嘘が見える」能力を持つ浦部鹿乃子がバディを組んで、事件を解決します。
10月7日第1話が放送された「嘘解きレトリック」の視聴率推移は以下の通りです。
1話・・・名コンビ誕生 7.1%
2話・・・資産家令嬢誘拐事件 6.5%
3話・・・松葉ボタンの君6.0%
4話・・・人形屋敷怪事件 前編6.7%
5話・・・人形屋敷怪事件 後編6.8%
6話・・・少女探偵団 ?
嘘解きレトリックで視聴率が高い回は?
以上の通り、ここまで視聴率が最も高かったのは初回でした。
これは「月9」枠好きでこの枠のドラマをずっと見ている方や、1話だけ見ようという「試」聴者、また原作コミックのファンの方も存在したからだと思われます。
嘘解きレトリックで視聴率が低い回は?
2話の視聴率が下がったのは、1話の「試」聴者が離れたことも原因でしょう。主人公2人のほのぼのした印象から想像した内容と比較して、起きた事件が割と残酷だったこともその理由かも知れません。
一方最も視聴率が低かったのは3話です。このシリーズの主人公で探偵・祝左右馬の学生時代からの親友で警察官の端崎馨が主役でした。
初回から見てきた視聴者にとって端崎は優しく優秀な警察官だと解っていても、思いやり故に祝に対してちょっと辺りがキツめ。
そのため、彼に共感できない方からは敬遠されたのかも知れません。また端崎が恩人だと思い(もしかして恋して?)探し続けていた女性が実は…という展開は、端崎押しの方たちにはちょっと辛い展開だったのかも。
いずれにしても、鹿乃子の特殊能力と左右馬の推理力のタッグで事件が解決し、その過程で祝の優しさや端崎に対する厚い友情が伺える素敵なストーリーだったので、視聴率が低かったのは残念です。
嘘解きレトリックの視聴率は下がっている?
ここまで見てきたように、1話が一番視聴率が高く徐々に下がってしまいました。これは時代設定が昭和初期で、そこに馴染みがなく脱落した可能性もあります。
ほかにも、貧乏で家賃も払えない探偵の左右馬と「他人の嘘が見える」鹿乃子のバディが、非現実的すぎてついていけないと感じた方もいたでしょう。
ですが、視聴率に反してドラマの口コミでは数字以上に好感を持って受け入れられているようです。
嘘解きレトリックの視聴者の反応はどう?
一度視聴率が下がったこのドラマですが、前後編に分けて放送された4話、5話は微増しました。物語の舞台は資産家夫婦が亡くなり、美しいひとり娘が住む謎多き「人形屋敷」。そこでは『人形殺人』事件が起きました。取材へ向かった端崎の姉で怪談雑誌記者の雅に、左右馬と鹿乃子が同行します。
事件が起きた座敷には、所狭しと愛らしく美しいけれどちょっと不気味な市松人形が並んで…。この設定とビジュアルに惹かれて視聴した方が一定数居られたと推察します。
また主人公の品子を演じたのが、今年前半のNHK朝ドラで注目を集めた女優さんだったことも理由かも知れません。ドラマの彼女は、座敷の市松人形たちと同じ大振袖を着て、美しい黒髪のおかっぱ頭がとても似合っていて印象的でした。
この他の回についても、SNSの口コミでは『昭和初期という時代設定がエモい』『祝と鹿乃子の関係性が良い』『登場人物がかわいい、メロい(メロメロになる、の意味らしいです)』等。
他にもドラマのセットや俳優陣のレトロな服装、そして演技力についての好意的な反応が多く見られます。
まとめ
王道の「月9」ドラマ的ではなく、主役級の俳優不在で前評判が良いとは言えなかった「嘘解きレトリック」ですが、主人公の祝と鹿乃子を初めとする登場人物の演技もさることながら、昭和初期のミステリーという「エモさ」も好評です。昭和初期のこの時代、人々にはまだ優しい思いやりや繋がりがあって、そこにノスタルジーや憧れを感じる層も一定数いると思われます。
祝と鹿乃子の関係性はもちろん、お金が無くて困っている2人に「ツケ」で食事を振舞う食堂を経営する夫婦。思いやりがるからこそ優しいだけではなく時には耳に痛いことも言うこの夫婦と左右馬たちとの関係性は、面倒な人間関係を敬遠しがちな現代では中々無く、時に羨ましく感じました。
ドラマ内では鹿乃子が「嘘が見える」能力を持っているために周囲からいじめられて、故郷を追われるように飛び出してきたのですが、実の母親は娘を大切に思いながらも守り切れず、結果捨ててしまった思いを抱えたままです。鹿乃子はそれを受け入れているようですが、母親の方はどうなのか、今後関係は修復されるのかも気になります。
また、探偵の左右馬の過去はまだ描かれていません。
鹿乃子の特別な能力や、それが理由でいじめられ避けらた過去をすべて受け入れて助手にした左右馬。その左右馬自身も、普通なら見過ごしてしまう小さな手がかりを元に事件を解決する優れた探偵能力を持っています。
彼が一体どのような人生を生きてこの観察眼や推理力を手に入れたのか。まだ若い彼が、どんな経験を経て鹿乃子を受け入れる大きな度量を身に着けたのか、それらが今後明かされることを期待しています。