海のはじまりの4話が公開されましたね。
今回の第4話では、弥生ちゃんの過去と水季の過去が明らかになりました。
おろした弥生ちゃんと産む決意をした水季というここでも反対の選択をしている2人ですが、水季には寄り添ってくれるお父さんがいて笑い合える人がそばに居たんだなと感じました。
お母さんとも言い合いはしていたものの、愛は感じていたんだと思います。
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海のはじまりネタバレ4話考察の感想
親の心子知らず
不妊治療の末、高齢でやっと子供を授かった朱音にしてみれば、確かに水季という存在が特別なものに感じるのだと思います。しかし、水季にとっては、そんな親の気持ちは、重すぎてただうるさいだけなのでしょう。
「親の心子知らず」といったところでしょう。自分が子供を産んで育ててみて、実際に経験してみないと理解できないことなのかもしれません。水季の父親は、水季を温かく包みこんでくれる優しい存在でした。水季は、そんな両親の元に生まれてきて、幸せだったのではないかと思いました。
弥生の前の彼氏は、堕ろすお金を出せばそれで済むとしか思ってないようでした。ましてや堕ろすことへの罪悪感など微塵も感じていないのでしょう。それに比べ、女性だけが罪悪感を一生背負っていくというのは、納得がいきません。弥生は、夏に堕胎したことを告白するには相当な勇気がいったと思います。
繋がる過去と今
一方の弥生ちゃんは、彼氏からおろしてほしいというな口ぶりで嬉しそうにエコーの写真を見せた弥生ちゃんの表情が一瞬で変わってすごく切なかったです。電話していたお母さんも冷たく感じてしまいました。
夏くんとの公園のシーンで、弥生ちゃんは相談したいタイプ、1人だと寂しいと言っていましたが子どもをおろしたことは大きく関係してるんじゃないかなと思いました。もしあの時、誰か1人でも弥生ちゃんに寄り添ってくれる人がいたら運命は違ったのかなと思うと切なくなりました。また、今回のお話は夏くんと弥生ちゃんがかなりギクシャクしていましたがそれを繋いだのは海ちゃん。家族とまではいかなくても3人という形が少しずつ出来ているんだと感じました。
見放された母と見守られた母
4話で最も印象的だったのは弥生と水希が妊娠を報告したときの周囲の反応の対比です。弥生がパートナーには妊娠だけを伝えたはずなのに第一声から堕ろすこと前提とした反応でした。母に伝えた際は子育てには協力できないと拒絶されてしまいました。弥生はパートナー、母から見放されてしまいました。
水希は最初は堕ろすことを両親に報告しました。母は不妊治療の末水希が生まれたこともあり反対しました。その後父が「本当は生みたいの?」と水希に本当の気持ちを聞きました。水希は「相手に似るなら生みたい」と答えました。ここから水希は産むことを決心しました。ここのシークエンスは4話のハイライトだと思います。母も子育てに協力する姿勢でした。
弥生のパートナーと母も現実的な状況を考えた上での行動ではあったと思います。それでも周囲の環境の違いよって堕ろすことになった弥生と産むことになった水希の対比はあまりに残酷なものでした。3話までの弥生の母親への執着的な言動にも納得できました。4話は残酷な対比から二人の母親が受け継がれていくことが予見できる話だったと思います。
真逆の2人
同じ位の時期に水季と弥生は真逆な環境に居たんだと感じました。おろす事に口を出す母親を煙たがる水季だけど、それはやっぱり水季を思う優しさだったんだと思います。それにお父さんの存在は大きな支えになっていたと思います。
言い合う母と子を何も言わずに見守り、お母さんがいない時には寄り添って話を聞いてくれるお父さんは素敵だと思いました。
一方で、恋人からは弥生の気持ちも聞くことなく、おろす一択で自分の気持ちを押し付ける恋人も酷いと思うし、母親にも突き放されて、悲しくなりました。水季の写真の前で深く深く手を合わせたり、先に失礼したり、そう言う弥生の誠実さが水季のお母さんにも少しづつ伝わっていってるように思いました。
弥生さんの過去
弥生さんと水季の対比が、見ていて凄く辛かったです。
そんな意図は無いのでしょうが、まるで親の反対を押し切って、一人でも産んで育てるという決断をした水季の方が強くて凄いって言われているようで、余計に弥生さん目線になると悲しくなってしまったけれど、私は自分の意志だけではなく、ちゃんと周りのことを考えたり客観的になれた弥生さんも凄いと思う。
これからはあまり自分を責めないでくれると良いなって思います。それに弥生さんはもっと相談できる人が欲しかった。夏くんももっと話し合いたかった。色々あったけれども、出会うべくして出会えた最高のパートナーなんだなって言うのが、公園のシーンで感じられたので、そこは凄く素敵な空間でした。
水季と弥生の対比がえげつない
産んだ水季と産めなかった弥生の対比がえげつないほど描かれており、見ているのがしんどかったです。母親や父親になんだかんだで支えてもらえた水季と彼氏からも母親からも突き放された弥生の違いだと思うとかなりつらいです。
望まない妊娠というリスクを改めて感じさせる辛辣な演出でした。ついに自分が中絶経験があると夏に打ち明けた弥生ですが、夏自身が中絶同意書を書いたことで「自分が殺したと思った」という言葉の意味も突き刺さると思いました。
夏と海ちゃんの距離は近くなりつつも、弥生ちゃんのことも好き、と気にかける海ちゃんは本当に大人びているなと思いました。夏と弥生もようやく本音で話すことができるようになり、海も含めてさらに仲良くなってほしいなと思いました。
海のはじまりネタバレ4話考察!
南雲家での一週間
夏は夏季休暇の一週間を、南雲家で過ごすことになります。朱音と翔平、海、夏と四人家族のように過ごします。海にしてみたら、大好きなパパといっしょに毎日を過ごせるのですから、うれしくてしかたがありません。夏も朱音からアドバイスを受けながら、子供との生活を初めて体験することになります。
夏は、将来の海との暮らしを少しはイメージできたのではないかと思います。しかし、月岡家の夏の家族に対しては、海のことをまだ何も話していません。そして、弥生は、母親との関係が良くないようです。弥生の家族に、夏のことを紹介していないことを気にしています。弥生も、家族の在り方について、いろいろと思い悩むことになるのではないかと思います。
転校がきっかけになる?
次回の予告で、海ちゃんが転校やだと言っていました。4話の最後、海ちゃんがお風呂1人で入れたと喜ぶことに対しすごく自然に夏くんが笑っていたのでひょっとしたら夏くんは海ちゃんが転校しない為に動くのではと思っています。
もしかして海ちゃんとの生活もスタートするきっかけになる?とも思います。そして、いよいよ夏くんのご両親にも海ちゃんのことを話してるシーンがあります。夏くんの家族も元はバラバラなので、否定はされないと思いますがお母さん的には何か引っかかっているのか苦しい気持ちがあるんじゃないかなと思います。
それでも最後は夏くんのことを応援してくれるのではと思います。またどうやら弥生ちゃんは家族のことを嫌いと話しているので、そこら辺も語られるのかなと思っています。
本当の家族になるためには
5話以降は夏、弥生が海とどう本当の家族になっていくかの過程が大きなテーマになっていくと思います。夏と海は3話まででかなり打ち解けあっているような印象があります。ですが現実的に海と日常生活を送れるのかは疑問に思います。弥生と比べて父親としての準備や心構えのようなものがまだできてないようにみえます。そして弥生は血縁関係もなく水希の存在も大きな障壁になるでしょう。
ここでヒントになるのが月岡家が今の家族関係になった過程にあると思います。夏と父の関係性、弟と母の関係性がそれぞれ夏と弥生の助けになると思います。スピンオフドラマ「兄とのはじまり2」での水希の「血はつながってないけど兄弟ってだけだよね」という印象的なセリフがあります。
ここからも血縁関係の有無というのも重要なテーマになっていくと考えられます。弥生と海がどう親子になっていくのかは個人的に最も興味深いです。
育児はそんなに甘くない
今はできる時にだけ海と出掛けたり楽しい時間を過ごしているけど、夏休み一週間おばあちゃんのお家で海と暮らすことになり、実際の生活に四苦八苦しそうです。着替えや仕上げ歯磨き、夜は1人で寝れるのかなどなど、時々遊部だけでは見えない部分にも直面するので、うまくできない夏におばあちゃんがチクりと言いそうです。
そこへおじいちゃんが、水季の時のようにそっと寄り添い優しい言葉をかけて背中を押してくれそうです。産んでいたら海と同じ歳くらいの子供がいたはずの弥生も、海の母親になろうと夏休みに育児参加しそうです。それで、今の夏のアパートで一緒に住むのか、親権はどうするのか、決めきれない部分を決めていこうとするのかもしれません。
海ちゃんとの生活
ちょっとずつ夏と海ちゃんの距離が縮まってきているけれど、一週間と言えども、一緒に暮らして生活するって絶対に大変でしょうね。
私も小学1年生って、一人でお風呂も歯磨きもできないの!?って気持ちだったので、夏もお転婆な海ちゃんのお世話に四苦八苦するだろうし、夏は男性で、海ちゃんは女の子なので、性別の違いゆえに気が付かないことも出てきて、めちゃくちゃ夏が水季のお母さんに注意されて落ち込みそう。
さらにはついに、夏のご両親に海ちゃんの存在を説明するときが来るっぽいけれど、また夏が責められるんだろうなって容易に想像できてしまって悲しい。たしかに命って簡単なものではないけれど、弟くんあたりは、夏のフォローしてあげてほしいですね。
育児の現実を知ることになりそう
夏休みに南雲家に宿泊することになった夏ですが、突然7歳の娘のお父さんを実感させられる日々になりそうです。今までは一緒に遊んだり断片的にしか見ていなかった育児ですが、実際にはお風呂や食事などいろんな生活のサポートが必要となることを真の当たりにするのだと思います。
海ちゃんの学校の問題などもあり、すぐに一緒に住む選択はないかもしれませんが、現実的な話を夏は意識をせざるを得ないんだろうなと予想しています。さらに月岡家の実家にもまだ海ちゃんのことを話していなかった夏ですが、ようやく家族と向き合うことになりそうです。ステップファミリーだった月岡家ながらみんないい人としか言えないような両親と弟ですが、急にできた孫の存在を受け入れてもらえるのか少し心配です。しかし、いろんな障害を乗り越えてきた月岡家なら夏の決断をサポートしてくれると思います。