海のはじまりの7話が公開されましたね。
津野が弥生から交際3年と教えられ、春に水季が自分が死ぬ前に海を夏のアパートを教えようとしたのに、弥生と夏を見て、会うのをやめて引き返したことを弥生に教えたのは衝撃でした。 夏は、そういう人間だという一言に津野の夏への不信感が表現されています。
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海のはじまり7話ネタバレ感想
津野と水季と海の7年間
津野と水季と海との関係が描かれていました。水季は、他に頼る人がいなかったから、海の保育園のお迎えなどを津野にお願いして、津野の優しさに頼っていたのだと思います。津野がそこまでサポートできたのは、単なる先輩の同僚というだけでなく、水季に対して好意を寄せていたからに違いありません。
水季が亡くなったときは、愛する人を失った悲しみに打ち震えていました。相当辛かったのだと想像します。しかし、水季は、そこまで津野を好きではなかったのではないでしょうか。水季が好きなのは夏で、夏以外には考えられないし、夏のことがずっと忘れられなかったのだと思います。夏と海が手を繋いで歩く姿は、ごく自然で、紛れのない父娘に見えました。
無償で無駄な津野の愛
もしかすると、水季が最後に頼ろうとしたのは夏で、今更ながら、本当に夏は水季の存在を忘れて弥生との恋愛にのめり込めたのか、疑問です。 他方、運命に翻弄された微妙な立場の海が、水季と夏はなぜ別れたのか、津野が水季と付きあわなかったのは海がいたからかと弥生に問いかける場面は残酷でした。
弥生が、おとなは恋愛が下手なだけ。弥生が一番下手と自嘲するのは、答えになっていませんが、水季の墓参りに来た津野に声をかけるにも、夏の顔色をうかがう海の子供らしくない気づかいが痛々しいです。 それもその筈で、津野が偶然、水季の人工中絶同意書を見つけて、そいつは知っているのかと問い詰めた怒りがわかります。津野は無償の愛を水季と海に注いだと思います。でも、無駄で母性には勝てない悔しさを皮肉って母性は無償の愛と表現したのだと解釈しましたが、水季や弥生には理解されないようです。
津野君への反感と同情
今回の放送を見るまでは、私自身が津野君に対して「反感」のみ抱いていたが、今回の放送を見て「同情」が生まれました。今まで描かれていた津野君にはどうしても「そんなこと言わなくてもいいのに」「なんで夏君へ気持ちを寄り添ってあげられないんだろう」「いや過去は過去で、今は違った形で水季に寄り添えるんじゃないのかな」と、放送を見るたびに反感の気持ちが募っていました。
ただ、今回の放送で初めて津野君の過去が鮮明に描かれたことで「なるほどね、水季に寄り添ってきたけど急に他人扱いされた過去があったのね」とわかり、今までの津野君の言動そのものに「同情」が生まれた回でした。ただ、私自身としては、そのような過去があったとしても、夏君や夏君の彼女に対してデリカシーの無い発言をする津野君には「反感」が残ってしまいます。
利用されていた津野くん
津野くんが何であんなに夏に対して、嫌味を言ったり冷たいんだろうと思っていたけど、水季がちゃんと説明しなかったからなんですね。というか過去の回想を見て、水季って自分を可哀想に演出するのが上手いなって感じてしまった。
私だったら他人にあそこまで迷惑かけるくらいなら、プライドを捨てて親に頼るし、人の好意を利用するなんて申し訳なさすぎてできないけれど、とにかく私は大変ってアピールが上手いなって申し訳ないけれど思ってしまった。あと夏が新しい彼女と家から出てきたって話を津野くんにしているのも、めちゃくちゃあざといですよね。だからこそ津野くんはどこまで行っても水季の味方なわけで、家族じゃないから夏が羨ましくて仕方ないわけで、あんなにひねくれてしまったのかもしれないですね。
晴明と水季の奇妙な関係
晴明と水季との関わりが解明された今回のお話にはとても切ない思いがしました。図書館に仕事でやってきた水季が晴明に頼るところから、二人の関係は激変していきます。普通に考えて、なんの見返りも求めないで、子供の面倒を見て彼女を支えるなんて、奇妙としか思えませんでした。
もしくは彼の中に確かに下心はあったと思いますが、それを表に出すわけでもなく大変な援助をしてあげる姿はある意味菩薩のようでした。それなのに、彼女が亡くなって水季の母親からの冷たい言葉を浴びせられた時、とても悲しくなってしまいました。血が繋がっていないただの援助者は、最終的には部外者でしかないのでしょうか。少し恩知らずな気がしてしまいました。
海のはじまり7話ネタバレ考察
親子の愛は永遠
南雲家で1週間を過ごしたことで、夏と海の関係はより縮まったことでしょう。夏は、自分に懐いてくれる娘の海のことが可愛くてたまりません。海も夏とまた会いたいと願います。そんな様子を海の祖母の朱音も優しく見守ります。
弥生は、海の母親になる覚悟はありますが、あまりにも夏が海に夢中なので、少し嫉妬する気持ちもあります。夏は、3歳の時に両親が離婚し母親に引き取られました。それで実の父親に海のことを伝えたいと考えます。果たして、夏の実父は、どんな反応をするのでしょうか。きっと、孫娘を見て喜ぶに違いありません。夏に力強い言葉をかけてくれるような気がします。そうして、離婚や死別などを経ても尚、親子の愛情が紡がれていくのではないでようか。
父に会って自分の父性を疑う夏
津野の存在によって、海の父になる決意が揺らいでいる夏は自分から、ゆき子の元夫で元父の基春に連絡します。基春が自分をどう思ってきたのか知りたいようです。20年の時を経て再会した基春に、海のことを話すと、夏が、そんなに責任感があるのは自分の子供らしくないといって、基春は自分には父性がないと言い、夏は失望すると予想します。
海を結果的に捨てて父になれなかった自分には、冷酷な基春の血が流れていることを自覚するようです。それでも、津野や朱音らに、俺だって悲しいのに、そのことが言えないという夏の苦しみがあるようです。
一方、弥生は前回、水季の呪縛から逃れられない夏に、違和感を感じながらも、夏と津野の関係を心配して,夏が優しくて何も言えないと言って、津野の方が海の父としてふさわしいのではと悩んでいると伝えると予想します。弥生は自分が夏を許すのと同様、津野にも夏を許して欲しいようです。津野が夏を海の父として受け入れるのは難しそうですが、弥生は、ゆき子の懸念も津野の怒りも飲み込んで夏の過去をすべて受け入れて、未来に目を向けるのか見ものです。
夏君と弥生さんの成長と覚悟
今までのストーリーと8話予告を見ると、夏君の感情が表に出る回だと感じます。今まで、夏君自身の思慮深く、気遣いの性格から「ひとに合わせすぎてしまう」「言いたいことを口に出していうことが苦手」な様子が描かれてきました。
ただ、海や海のそばにいた人たちと過ごす日々で、夏君自身が7年間の空白に対して「もっとしりたい」という気持ちを持ちつつも、こころのどこかではずっと負い目を感じていることも事実です。その夏君が「人として」成長し、そして「父として」の覚悟を持ち、自身が感じている負い目を吐き出す回だと思います。弥生さんはその夏君と海、そして自身の過去の負い目や親との関係性を見つめながら、夏君とともに親としての覚悟を高める回だと思います。
孤独になっていく弥生さん
夏が無自覚ながら、自分が別れたあとにずっと水季の近くにいた津野くんが羨ましいと、弥生さんにめっちゃ失礼なことを言っていたので、だんだんと海ちゃんといっしょに過ごしていくうちに、夏の心の中は海ちゃんと水季との思い出でいっぱいになってきてしまっているんじゃないかなって、かなり心配してしまっています。
というのもだいぶ前から、夏と弥生さんって、休日にゆっくり2人でデートとか、完全に2人きりって時間を作れていないですよね。どうしてもいつも海ちゃんの話題になっているし、弥生さんが本当は寂しく思っているんだろうから、気持ちが爆発してしまわないか、それとももっと我慢して抱え込んでしまうんじゃないかとヒヤヒヤしますね。案外そう遠くない未来に、弥生さんが津野くんに連絡する日も来るかも。
夏と弥生の関係に変化が
水季の墓参りをしていた時に夏は何度も水季と晴明の深い関係に「羨ましい」と言いましたが、それに対して弥生は「海がいるから」と言いましたが、彼女の中ではいつまでも水季に対して執着している夏が許せなかったと思います。
だから、その思いは弥生の中でどんどん拡大していくような気がしてなりません。そして晴明からは、水季と海が夏に会えなかったのは弥生がいたからだという言葉も、彼女の存在を否定しているようでショックだったと思います。だから、これらのことがあって一度は夏との訣別を宣言するのではないかと思います。それでも、きっと水季が子供を産む決心をさせたのは弥生のおかげだということを知って、また夏の元へ戻るのではないかと想像しています。